UXインテリジェンス協会（以下：UXIA）では「分科会」を通して、国内外における高品質UX事例の発掘・共有や、UXインテリジェンスの実践知習得に向けた学習環境の整備などの活動を行っております。
分科会の一つ「UX組織開発分科会」では、毎月定例会を開催し、UXを起点とした企業変革のための道筋や方法論の検討に取り組んでおります。
2023年2月10日に開催された、第16回UX組織開発分科会の内容の一部をご紹介いたします。
UXIA会員によるUX組織診断・処方箋の実施結果と課題共有
UX組織開発分科会では、UX組織開発における課題として会員から「UXの重要性理解が経営層含めできていない」「UXを全社推進するための（横串）組織が機能していない」「UX推進人材が足りておらず、社内教育整備も進んでいない」などの声が挙がったことから、UX組織開発の重要性やUX組織開発指針の策定に取り組んでおり、会員間で情報共有や意見交換を進めております。
今回は、自社のUXの課題感と対処法を抽出するための「UX組織診断・処方箋」策定に関連し、UXIA会員である三井住友海上火災保険会社、株式会社フジテレビジョン、NECソリューションイノベータ株式会社の3社から、「UX組織診断・処方箋」の実施結果と、自社のUX組織の課題や取り組みについて発表いただきました。
発表後は、副事務局長 小浪が各社にヒアリングをしながら、組織構造やメンバー構成、採用などについても具体的な状況を伺ったり、UXIA会員同士の質疑応答が行われ、熱の入った議論となりました。
「戦略・組織・人財・業務・システムというカテゴリ毎に自社の強み・弱みを可視化できた」「経営層に対して自社の状況を説明するためのコミュニケーションツールとして使っていきたい」などの感想もあがった「UX組織診断・処方箋」。
総評では「約1年かけて皆でつくり、思っていた以上に役立ちそうな実感が出てきた。定期的に実施して変化を捉えたり、フレーム自体を見直したりすることも必要。（実施結果を）各社で共有しながら一緒に高めていけると良いと思う（理事長 遠藤）」、「現場でUXに取り組む人たちが視座を上げて全社視点を持ち、一方で経営者側も（UXを）経営アジェンダとする必要がある。互いの会話のツールとして「UX組織診断・処方箋」を着想した。使える形で改善していきたい（理事 葉村）」との話がありました。
次回開催に向けて
次回のUX組織開発分科会は2023年3月。次回も、UX組織診断・処方箋やCxOラウンドテーブル策定に向けた共有やディスカッションが行われる予定です。
UXIAは、UX組織開発分科会にご参加いただける法人会員様を募集しています。
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