UXインテリジェンス協会(以下:UXIA)では「分科会」を通して、国内外における高品質UX事例の発掘・共有や、UXインテリジェンスの実践知習得に向けた学習環境の整備などの活動をしています。
分科会の一つ「先進事例研究分科会」では、毎月定例会を開催し、国内外における高品質UX事例の発掘・共有に取り組んでいます。
2022年12月19日、第14回先進事例研究分科会をオンライン開催しました。その内容を一部紹介します。
たきコーポレーションによる「UI/UX デザインの現場から」
第14回先進事例研究分科会では、株式会社たきコーポレーション 部長兼コピーライター 天明氏、ディレクター兼UI/UXデザイナー 小林氏、ディレクター 宮﨑氏に「UXファーストの組織ができるまで」をテーマに同社の取り組みを発表いただきました。
2022年で創立62年を迎えた同社(たき工房として創立し、2021年のグループ会社合併に伴い同社が発足)は、グラフィックデザインに強みをもつ広告制作会社として創立しましたが、時代の変化のなかでUXの需要を意識するようになり、現場のメンバーを中心に、10年をかけて社内全体に新たな価値や文化を根付かせる取り組みを推進しました。
発表のなかでは、当初の課題として「理解されない」「お手本がない」「儲からない」という、UXファーストな組織づくりで立ちはだかる3つの「ない」を挙げながら、それらの解決に向けた同社のさまざまな取り組みや、UX組織をめざすためのポイントが紹介されました。
発表後は、会員企業から「成果の測り方は?」「クライアントへのアウトプットはどのようにしているか?」「社内にUXの意義をどうアピールするか?」などの質問が挙がり、議論が交わされました。
参加された会員企業からは、以下のような感想がありました。
- 自分も立ち上げに苦労しているので、参考になりました。
- 解決方法として色々な案をご紹介いただいたので、自身が困難にぶち当たったときに参考にさせていただきたく思います。
次回開催に向けて
次回の先進事例研究分科会は2023年1月。次回の先進事例研究分科会でも、最新のUX取り組み事例を発表予定です。
UXIAは、先進事例研究分科会にご参加いただける法人会員様を募集しています。