先進事例レポート - NFTやWeb3とUXの関わり

UXインテリジェンス協会(以下:UXIA)では「分科会」を通して、国内外における高品質UX事例の発掘・共有や、UXインテリジェンスの実践知習得に向けた学習環境の整備などの活動をしています。

分科会の一つ「先進事例研究分科会」では、毎月定例会を開催し、国内外における高品質UX事例の発掘・共有に取り組んでいます。

2022年10月26日、第13回先進事例研究分科会をオンライン開催しました。その内容を一部紹介します。

事務局長 藤井による「NFTやWeb3とUXの関わり」

第13回先進事例研究分科会では、事務局長であり株式会社ビービット執行役員CCO 兼 東アジア営業責任者を務める藤井保文氏が「NFTやWeb3とUXの関わり」について、世界的に有名なNFTコレクションであるBored Ape Yatch Club(以下:BAYC)の事例を交えて解説しました。
NFTコレクションとは、デジタルアートを中心とするNFT商品を購入し所有することです。ECサイト(マーケットプレイス)などを経由し、暗号通貨で売買します。
BAYCのサイトキャプチャ
(BAYCのサイト)

BAYCは、Yuga Labs社が提供するNFTコレクションの一つです。BAYCの商品は、国内外の著名人も所有しており極めて高額で、猿のアイコンのような画像が、日本円にして数千万円単位で取引されることもあります。
BAYCの商品ページキャプチャ
(OpenSea(ECサイトの一つ)で販売されている、BAYCの商品)

分科会では、BAYCの商品における所有者のメリットを踏まえて、成功しているNFT商品の共通点や、価値を感じるUXやサービスの概念などの解説がありました。

「単なる投資・投機的な価値だけではなく、いかに世界観を提示し、ロードマップに落とし、それを運営するかという観点が重要である」といった要点が語られ、特に以下のまとめが印象的でした。

”スターウォーズやマーベルやワンピースが生まれていくのを特等席で観ながら、自分で公式グッズが作れたり、限定コミュニティに入れたり、先行で情報やアイテムを所有できたりする、と思うと、価値が感じられ始めるのではないか”

会員企業は「NFTやWeb3を自社の事業に取り組む場合にどのようなことが想定できるか」などについてシートで共有し合いました。また、会員企業から挙がった質問をもとに、ほかの領域でのNFT活用事例の紹介などもありました。

参加された会員企業からは、以下のような感想がありました。

  • NFTやWeb3については技術的なことを知る機会はあっても、世界観とストーリーテリングについて初めて理解できたので非常に興味深かったです。
  • NFTの意味性という文脈は(弊社の顧客層と)相性が良いのではないかという発見がありました。

次回開催に向けて

次回の先進事例研究分科会でも、最新のUX取り組み事例を発表予定です。
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