UXの重要性と自社の課題がわかる 「UX組織開発リファレンスブック ver.1.0」をリリース 〜UXIA会員企業に公開〜

一般社団法人UXインテリジェンス協会(所在地:東京都千代田区、理事長:遠藤 直紀、以下:UXIA)が設置した分科会の一つ、UX組織開発分科会は、「UX組織開発リファレンスブック」を作成しました。当リファレンスブックは、ユーザーエクスペリエンス(UX)を起点とした組織開発に役立つ資料です。UXの定義や重要性、UX組織変革に向けたロードマップやアクションプランなどをまとめています。10月6日(木)よりUXIA会員企業に配布を開始します。

UX組織開発リファレンスブック_表紙画像

■「UX組織開発リファレンスブック」リリースの背景
これまでの社会は、良いものをより安く、より多くの人に知ってもらい利用してもらう、新規顧客の拡大を主軸にしたマーケティングの時代でした。しかし、昨今はマーケットの成熟化や人口減少などのさまざまな環境変化に伴い、従来の成長モデルで発展を続けることが難しくなっています。今後は、デジタル技術を活用して、顧客だけでなく提供側である従業員も含めた「状況」や「インサイト」をより深く理解し、心地良い体験を提供することで、いかに長く良い関係性を築けるかが求められている時代です。

その様な背景の中、UX組織開発分科会では日本の企業が「UXを起点とした経営および意思決定がなされる組織」へと変革するために、理想的な組織のあり方やケイパビリティ(能力)の整理と、その実現のための道筋・方法の検討を進めています。数十社の会員企業からDX推進者が月1回集まって議論し、アウトプットを共創するかたちで活動しており、今回は分科会のアウトプットの1つとして本リファレンスブックを作成しました。

本リファレンスブックではUXIAの定めるUXの定義を記載しており、従来の概念をさらに広くとらえ、UXを「企業・サービス・製品」と「関わるあらゆる人々」との関係を形作る「相互作用のすべて」と再定義しました。

この定義に決めた背景には、近年のプロダクトやサービスにおけるユーザーの体験が複雑化しており、従来のUXの概念ではとらえきれなくなっていることがあります。また、UXを「ソフトウェアにおけるUI/UX」のような狭義の意味として扱われるシーンが散見されますが、本来的には広範で様々なシーンにおいて重要な概念であり、企業・サービス・製品に関わる、あらゆる立場の人々が取り組むべきものと考えております。
本リファレンスブックは、ありたきUXを起点とした事業推進を行うためには、経営層から現場まで、全社一丸となって行うUX組織づくりの意思決定が不可欠となるため、その活動の一助となるべく作成されました。

今後もUXIAはUX組織への変革を支援する各種プログラムを展開してまいります。

■「UX組織開発リファレンスブック」について

<目次>

  1. UX組織開発リファレンスブックの目的 〜経営層にUXを経営アジェンダとしてご認識頂くこと。またUX組織づくりの一助となること〜
  2. UXの定義 〜「企業・サービス・製品」と「関わるあらゆる人々」との関係を形作る「相互作用のすべて」〜
  3. UXの重要性 〜市場の成熟化、デジタル技術の発展等により、今まで以上にUXが重要な世界へとシフト〜
  4. UXへの取り組み効果 〜UX向上に取り組むことで、顧客接点の創造・シナジー創出・改善が期待〜
  5. UX組織へと変革するためのロードマップ 〜4つの段階的なステップを踏んで、全社に対してUXガバナンスを効かせた状態へと変革〜
    リファレンスブックの一部(「2. UXの定義」より)
    リファレンスブックの一部(「2. UXの定義」より)
    リファレンスブックの一部(「3. UXの重要性」より)
    リファレンスブックの一部(「3. UXの重要性」より)
    リファレンスブックの一部(「5.UX組織へと変革するためのロードマップ」より)
    リファレンスブックの一部(「5.UX組織へと変革するためのロードマップ」より)

<リファレンスブック活用シーンのイメージ>

●UXの定義が社内で定まっておらず、社内での意見統一を行いたいとき
●UX組織化に向け、自社の状況に応じて何に取り組めば良いかわからないとき
●UXが大事なことはわかっているが、経営層に説得力を持って説明できないとき

<概要>

名称  :UX組織開発リファレンスブック
配布開始日:2022年10月6日(木)以降
料金  :無料
配布対象:UXIA会員企業
発行  :UXIA UX組織開発分科会
UXIA入会に関する問い合わせ先:contact@uxia.or.jp

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